「なんじゃー!このコーヒー酸っぱい!にがーい!」初めてスペシャルティーコーヒーを召し上がったお客様はこんな感想を持たれるかもしれません。私自身も初めてこの「酸っぱい」コーヒーを飲んだ時は全く知識がなく、そのすばらしさを誤解していた経験から、本日は皆様にスペシャルティーコーヒーを美味しく味わっていただくお手伝いをさせていただきます。
はじめに、コーヒー豆といいますのは実はコーヒーチェリーという果物の種子です。オレンジやリンゴと同じ果物なんです。その点をまず、口を「酸っぱく」してお伝えします。
そのコーヒーチェリーの種子を焙煎したものがコーヒー豆として世界中に届けられるのですが、コーヒー豆にも普及品から順に、コマーシャル → プレミアム → スペシャルティーというランクがあります。
コーヒーのブランドといえば、ブルーマウンテンやキリマンジャロ、ハワイコナなどが有名ですが、それらのブランドですら実はプレミアムコーヒーです。そして、その更に上にランクされるのが、私どもが提供するスペシャルティーコーヒーです。
スペシャルティーコーヒーは、その産地の地理的条件、気象条件が整っており、栽培、収穫の方法から焙煎技術、保存方法に至るまで全てがしっかり管理されていなければなりません。さらにカッピングというテイスティング試験において、SCAA(アメリカスペシャルティーコーヒー協会)基準で80点以上のスコアを取ることが求められます。世界中で生産されたコーヒーのうち、トップグレード5、6%の中から更に選び抜かれた、希少価値の高いまさにスペシャルなコーヒーなのです。
さて、Rhode Island Cafeでお出しするエスプレッソ。いきなり飲むと冒頭のような「酸っぱい!」の声が店内を飛び交うことも珍しくありません。最大の特徴である酸味は、今まで慣れ親しんできたコーヒーとはかなりテイストが違います。エスプレッソは専用マシンで豆を圧縮して抽出しますので、コーヒーのエキスが濃くなるのも理由の一つです。
また、ドリップ方式のブラックコーヒーも同様にスペシャルティーコーヒーの特徴である酸味が際立っています。
どうぞまずは一口、その酸味と苦味、ほのかな甘味が一体となった風味を味わってみてください。後はタルトやクッキーなど甘い物と一緒に、または砂糖やミルクを入れてお好みで。きっとその新しい美味しさのとりこになり、いつの間にか「酸味のないコーヒーなんて飲めないよねー!」となること間違いなしです!